新製品不足の店舗様へ:セット品をネーミングで新製品化する

タイ+メシ=タイメシ的な

今年の夏は熱海に行った。新宿から小田急ロマンスカーで小田原まで出るんだけど、車中で食べたタイメシが甘くて甘くて。なぜカツサンドにしなかったのかを悔いたって思い出はどうでもいいか。

それはさておき、今回は新製品をかんたんに作り出す事例を公開!

まともにやったら時間も金もかかる!

新製品の開発には時間も金もかかる。

だから失敗できないから慎重になる。

結果、必要以上に開発期間が長引いて商機を逸したり・・。

そんな経験は自分にもある。

そこで提案したいのが《既存製品の組み合わせ》による《とりあえず作ったセット》を新製品として売りだすこと。

《既存製品の組み合わせ》というと「福袋」や「XXセット」などだが、たとえば冒頭写真の「鯛めし」みたいに

A(鯛)+B(ごはん)=「鯛めし」

として販売すれば誰もセット品という印象は受けない。

鯛めしは「鯛めし」であり「鯛」と「ご飯」のセットでは無い。

事例:《既存商品のセット品》を《XXXモデル》として販売する

すでに販売している製品を組み合わせたセット品でも十分面白みがありお得感もあるが、さらにもう一歩深く踏み込むと売上が変わる。

セット品に対して+αの付加価値をつけてみる。

たとえば

《既存品A》+《既存品B》+《限定オマケ》=《XXX限定モデル》

として販売してみる。

うーむ、わかりにくいのでここだけの話、過去に運営していたPC周辺機器専門店で実際に何をやったか書いてしまうと

  1. ハードディスクのケース
  2. ハードディスク本体(高品質モデル=高価なもの)
  3. 某SNSコミュニティ(仮名:関東ムービーコミューン)のノベルティグッズ

上記は1、2はそれぞれ独立した製品で通常はバラで売られていた。3の某SNSコミュニティのノベルティグッズはコミュニティ運営者へ趣旨を説明したうえで了承を獲得し製品を推薦してもらうようなかたちで協力してもらった。

この3つの製品を以下のようにセット組した。

《ハードディスクケース》+《ハードディスク本体》+《ノベルティグッズ》

そしてネーミングを以下のようにした。

《関東ムービーコミューンモデル 映像保存専用ハードディスク》

これを新製品として発売しプレスリリースを打ったところ、今まで映像保存専用のハードディスクは存在していなかったため、いわゆるビデオマニアからの購入希望が殺到。

しかも今までは「バラ」で販売していた製品なので、既存製品とのカニバリ(競合)も発生しなかった。

つまり今までの売上にそのままこのセット品の売上が乗っかる形となった。

《関東ムービーコミューンモデル》と銘打ったため、コミュニティのもつ存在価値がそのまま製品の付加価値となり、いわゆる「ハク」がついた。

この場合のハクは間違いなく信頼/安心に直結している。だって映像関連のSNSコミュニティの推薦モデルのなのだから。

追加投資はほとんど発生せず売上は上乗せできた

この事例は既に持っていた資産(製品)を組み合わせ、付加価値として影響力のある媒体/コミュニティに協力してもらい実現できた。

追加投資はほぼ発生していない。アイデアがもたらした売上だ。

既存製品と在庫も共有できるため在庫リスク軽減にも役立っている。

こんな仕掛けはかなりの店舗で実現可能ではないだろうか。

一度この視点をもってセット組を検討してみると新たな価値が産まれるはずだ。

國安 淳史
外資系IT企業、ヘルスケアメーカー、PC周辺機器メーカーを経て2018年独立。2000年代から一貫してWEB/商品企画に携わってきました。趣味は音楽(Punk, Jam, Rock, Jazz)、読書(花村萬月、三島由紀夫)、飲酒(新宿を愛す)。1976年 長野県佐久市生まれ 東京都在住。