WEBリニューアルを事業承継に使ってみる

明日へつなぐ

事業承継。先代の社長から後継社長の代替わり。

先日、事業継承を控えた法人さまのWEBリニューアル案件を担当させていただきました。その時の気付きなどを書いてみます。

法人サイトは主に以下要素で成り立っています。

  • TOPページ
  • 会社概要/理念やクレド/社長あいさつ/沿革
  • 事業紹介
  • お問合せ窓口/フォーム

このうち、当社がWEB制作の際に重要視しているのが「会社概要/理念やクレド/社長あいさつ/沿革」のページです。企業サイトの訪問者が最も多く訪れるページであることはもちろん、当社にとってはコンテンツ制作のため社長と直接お話ややりとりができる機会だからです。そして一つ一つの項目にその企業をひも解くヒントがあります。我々はここで得たヒントをもとに、その企業にあったデザインや文章を組み立てていきます。

会社概要だと

  • 社名・・・社名の由来は?なぜこの社名にしたのか?
  • 事業内容・・・商売の柱は?今後の展望は?
  • 代表者名・・・何代目?創業社長?社長になられて何年目?
  • 所在地・・・なぜこの場所でご商売されているのか?
  • 所属団体・・・商工会議所?組合?協会?どこを選定されているのか?

その会社の輪郭をみることができます。

理念やクレドだと

  • この理念にした理由?
  • この理念をどのように商売に活用しているか?
  • 社員からの反応は?

などを合わせて聞くことで会社の方針や社員との関係性を感じ取ります。

社長あいさつでは

  • 社長の経歴
  • 思い、こだわり
  • 性格、個性

が見えるのでとても楽しい。。

最後に沿革、

  • いつ、なにがあった?
  • その時の社会情勢、事件、流行は?
  • その時のご決断、どのような思いで動いたのか?

を合わせて確認します。

これらを情報をまとめていきます。・・・するとですね、あくまで側面だけだという大前提はあるのですが、今まで社長の頭の中にしかなかった歴史や思いが表面化されるのです。お打ち合わせ結果をまとめた資料を幹部社員のかたへ共有すると「初めて知った!」という反応があるのです。

とくに今回の事案で「良かった~」と感じたのが次期社長に決まっている現社長のご子息から「曖昧だった会社の中身が見えた」とおっしゃっていただけたこと。登記簿謄本や決算資料では見えない血と肉の部分が見えたそうです。

理念などは毎朝唱和されている会社もありますが、社長の腹の中の思いは、距離が近すぎるゆえ社員や後継者にはイチイチ話していないことが多いのかもしれません。やもすると腹の中の思いから導かれた「方針」のみを「指示」として出しており背景がわからずに社員が動いていることも自分の経験からも大いにあると思われます。

社長自身が自社を振り返るきっかけとなった本案件、次期社長が改めて現社長の思い、自社の歴史・使命などを認識するお手伝いができました。

ということで、自社WEBサイトのリニューアルの際は合わせて自社の棚卸、後継者への情報共有、思いの継承を意識してみるとより一層効果的であると勉強になりました。

事業承継とは?

▶︎ナードワードの施策事例はこちら